アスルクラロ沼津はホームでテゲバジャーロ宮崎に1-1で引き分け、今季初の連勝を逃した。後半20分に右クロスからMF徳永晃太郎(24)、同22分にもDFの背後に抜けたFW渡辺りょう(24)がゴールに迫るなど、後半だけでシュート8本を放った。しかし最後の精度を欠き、勝ち越し点は奪えなかった。

前半30分の先制点で2戦連続ゴールを記録した渡辺は「追加点を取るチャンスは2本3本とあった。個人としてもチームとしても、そこに目を向けていかないと上位にはいけない」と、今後への課題を口にした。

今月3日、チームが拠点を置く県東部地区の熱海市で大規模土砂災害が発生した。この日、災害発生後初のホーム戦を勝利で飾ることはできなかったが、今井雅隆監督(62)は「1日でも早い復興、亡くなられた方へのご冥福を祈りながら、スポーツを通じて少しでも明るい話題を届けられるように努力を続けたい」と話した。地元への思いを胸に、来月29日に再開するリーグ後半戦に備える。