降格圏対決は痛み分けに終わった。18位のベガルタ仙台は20位横浜FCとホームでスコアレスドロー。これで8戦未勝利(6分け2敗)で、3戦連続無得点となった。清水から完全移籍で入団し、合流9日目のDF福森が加入後初出場初先発。左センターバックに入り、2戦連続の無失点に貢献したが、勝ち点3にはつながらなかった。

チャンスはあったが、仕留められない。仙台は前半から積極的にゴールを狙った。この試合最大のチャンスは同9分。右クロスをFW赤崎が落とし、中央のMF関口がカーブをかけたミドルシュートは、惜しくも右ポストをたたいた。同13分には再び右クロスから赤崎が右足を振ったが、GKに止められた。後半37分、途中出場のFWフェリペ・カルドーゾが決定機を迎え、ゴール右隅を狙ったが、GKのセーブにあって得点を奪えなかった。

手倉森監督は「前半の決定機2つを仕留めきれず、ああいうシーンをもっと増やしたかったし、えぐったラストパスがことごとく精度を欠いて、ゴールが生まれずにスコアレスドロー。非常にもったいないゲームだった」と振り返った。「残留争いしている者同士の戦いで痛み分けは起こりえること。ここ2戦は負けないサッカーはできている。これを勝ちにつなげる、何が何でも(勝ち点)3を取る姿勢を持ち続けて、それがやれることを示したい」。残り14試合で意地を見せる。