J3アスルクラロ沼津の元日本代表MF伊東輝悦(てるよし)が、プロ29年目の今季も精力的なプレーを続けている。8月31日に47回目の誕生日を迎えたばかり。「自分が何歳なのかも忘れてるくらい。もう祝う年齢じゃないよ」と笑った。

2017年に沼津へ加入し、今季で在籍5シーズン目を迎えた。周りは全員が一回り以上年下の選手。中には、二回り以上も年下の若手もいる。それでも日々の練習では、同じメニューをこなして汗を流す。「若手には伸びしろしかない。ピッチで一緒にプレーして、良い刺激を与えられたら良いと思っている」。長く現役を続けるこつを問われると「プレーすることが好きだし、面白い。これが1番だと思う」と明かした。

徹底した自己管理も“鉄人”たるゆえんだ。「20代の頃と比べ、トレーニングで無理は利かない。だが、やらなければ衰えていく。うまくコントロールしていかないといけない」と話した。さらに「丈夫に生んでくれた両親と、生活を支えてくれる家族に感謝したい」と頭を下げた。

2019年11月24日の鳥取戦で達成した、45歳2カ月24日での出場はJ3最年長記録だ。これまで今季リーグ戦の出場はないが、中盤での存在感はいまだ健在。「個人のレベルが上がれば、チームの力も上がる」と力を込める。日本サッカー界のレジェンドは、まだまだ走り続ける。【古地真隆】