川崎フロンターレは26日の湘南ベルマーレ戦で、リーグ戦では約4カ月ぶりに、ホーム等々力陸上競技場に戻ってくる。

5月30日の鹿島アントラーズ戦(2-1で勝利)を最後に、アウェー9連戦を戦っていた。一時は2位横浜F・マリノスに勝ち点差1まで迫られたが、6勝2分け1敗で首位をキープして乗り切った。

鬼木監督は9月に入り、ルヴァン杯、ACLと2タイトルを逃したことを受けて、その後のリーグ戦5試合を「勝負の5連戦」と位置づけた。韓国でのACLから帰国後、18日の徳島ヴォルティス戦(3-1)、22日の鹿島戦(2-1)と連勝して、前半戦で引き分けた湘南とのリベンジマッチを迎える。

久々のホームゲームを前に、指揮官は「サポーターの後押しがあるのは大きなメリットでありアドバンテージ」とした上で、「選手にも同じような話をしたけど、サポーターがどれだけ応援してくれても、やるのは自分たち。等々力でやれるから…とホッとするのでなく、ここでもう一度気を引き締めるのが重要」と慢心を戒めた。

7月末~8月上旬の東京五輪後、海外遠征を含む厳しい連戦が続いている。鬼木監督は「(韓国から帰国後、現在も続く)隔離生活とか移動とか、みなさんが想像しているよりけっこう疲労はある」と明かしたが、「この5試合に向けてのまとまりやモチベーションは、すごく高く維持している。こういうときだからこそやってやろう、という選手は多くいる。何より笑顔が多いのがその証し」と、選手たちの前向きな雰囲気に感謝した。【杉山理紗】