J2ジュビロ磐田は2-0でFC琉球を下した。後半20分から途中出場したMF金子翔太(26)は同32分にFWルキアンの追加点をアシスト。

勝負を決定付ける1点を演出した。今夏、J1清水エスパルスから電撃加入し、ここまで8試合出場で1得点1アシスト。流れを変える切り札としては十分すぎる活躍を見せている。

金子は試合後、「夏に移籍してきて、自分の中で結果に固執し過ぎていた部分はあった」と明かした。その上で琉球戦は勝利のためにプレー。追加点をアシストした場面も自らシュートを狙えたが、ルキアンへのパスを選択した。チームのために走り、周囲の選手を生かすプレーが金子の真骨頂。本来のプレースタイルが戻ってきたように感じた。

金子は清水がJ2を戦っていた2016年最終節で途中出場し、決勝点。勝てばJ1復帰が決まる一戦で「昇格弾」を奪った。2017年にはJリーグの歴史に名を刻むJ1通算2万ゴールをマーク。節目で勝負強さを発揮する「持っている男」だ。

気は早いが、磐田のJ1昇格が懸かった大事な試合で決定的な仕事をやってくれるのではないかと期待している。金子は「今後の試合でも限られた時間の中でチームを助けられるプレーをしたい」と意気込んだ。あるべき姿を取り戻した金子のさらなる活躍に期待したい。【神谷亮磨】