J1仙台を運営するベガルタ仙台が5日、仙台市内で取締役会を行い、21年度(21年2月~22年1月)の中間決算実績、同業績見込みなどを報告した。

本年度は2億4900万円の赤字(計画比で9100万円圧縮)を見込んでおり、前年度の債務超過額が1億2400万円だったことから、本年度は3億7300万円の債務超過予想となった。取締役会後にリモートで取材対応した佐々木知広社長(65)は、協賛金の増額と増資により、債務超過解消の時期を1年、前倒しし、来年度中に解消する意向を示した。

佐々木社長は「昨年12月に社長に就任した際に『債務超過の解消が1丁目1番地の課題です』とお話しして、2年でめどをつけ、3年目で解消したいと考えていました」と当初は3年計画だったことを強調しながらも、2年で解消する方向へかじを切った。「本日の取締役会で、これを1年、前倒しして、2022年度中に債務超過を解消するために協賛金の増額と増資で対応することを了解いただきましたので、具体的に着手することを報告させていただきます」と話した。