4位アルビレックス新潟は敵地で3位V・ファーレン長崎との上位対決に臨み、1-1で引き分け。J1昇格争い生き残りを懸けた一戦は痛み分けとなった。

前半13分、FW鈴木孝司(32)の2戦連続ゴールとなる今季7得点目で先制。同34分にはその鈴木が前線からの守備で長崎DF新里の1発退場を誘発し、数的有利な状況で試合を進めた。だが後半24分に同点に追いつかれて勝ち点「2」を失った。鈴木の今季得点試合は5戦全勝だったが、この日は勝利につながらなかった。

負ければJ1昇格争いからの脱落に傾き、勝てば再浮上のきっかけとなるぶつかり合い。勝ち点1差で追う新潟はチーム1本目のシュートで先制に成功すると、1人少ない相手をパスで揺さぶった。ただ、後半は中盤でのミスが重なり、追加点を奪いにいけなかった。そして同24分にセットプレーから同点ゴールを献上。アルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)は「警戒していたはずのワンプレーで失点。勝てた試合を取りこぼした」とため息交じりに首を横に振った。

この日試合のなかった2位京都との勝ち点10差を縮めるチャンスを逃し、勝ち点61で暫定4位のまま。MFロメロ・フランク(34)、MF本間至恩(21)の離脱に加え、この日はMF三戸舜介(19)が負傷交代。残り8試合での逆転昇格へ厳しい戦いが続く。指揮官は「選手を替えながらでも高い質を維持し、最後まで勝利にこだわりたい」と前を向いた。