セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)は23日、24日の2位横浜FマリノスとのJ1リーグ戦(ヨドコウ)に向けたオンライン取材に応じた。

現在勝ち点39で12位のC大阪は、勝てばJ1残留がほぼ確実になるため、指揮官は「全員の力で優勝を争う横浜に勝って、残留を確実にしたい」と力を込めた。

C大阪にとっては、試練の1週間になる。24日横浜戦、27日天皇杯準々決勝名古屋グランパス戦、30日ルヴァン杯決勝名古屋戦とすべて中2日での3連戦。特にあとの2試合は今季2冠獲得に直結する大一番だ。

「チーム戦術は(監督就任後)2カ月がたち、1つ1つ積み上がっていると実感している」と手応えを示す小菊監督は、前日22日に浦和レッズが5-1で柏レイソルに大勝した試合を見て感じたという。

「浦和は強いと実感した。その浦和に(ルヴァン杯準決勝でC大阪が)勝って、ファイナルに行けたことを誇りに感じ、その積み上げを優勝争いしている横浜に証明したい」

8月末にレビークルピ前監督からバトンを受けた指揮官は、公式戦は5勝1分け6敗の成績を残す。ただJ1のホーム戦は2戦全敗だけに、この横浜戦で三度目の正直を実現したい。

横浜にはかつてC大阪所属のFW杉本、MF扇原、水沼が在籍。「このような舞台で戦えることを幸せに感じている。彼らのいいところを出させないようにチームで戦っていきたい」。17年シーズン以来の2冠獲得へ、横浜戦が試金石になりそうだ。【横田和幸】