大分トリニータは残留を争う徳島ヴォルティスと引き分け、J2降格圏18位からの浮上に失敗した。残り5試合。この日勝った残留圏16位湘南ベルマーレとの勝ち点差は「3」に開いた。

先発がDF6人の「超守備型布陣」でスタートした。だが後半25分、先に与えたくなかった先制点をCKから献上。だがそこから、後半途中から投入した長身FW長沢駿を起点に、4-4-2にシステム変更し点を奪いに行った。同35分、MF町田也真人がシュートのこぼれ球を決めて同点に追いつくのがやっとだった。

この試合前まで、9月11日湘南戦から5試合1失点。特に、前節まで2試合連続の完封勝利だった。ここに来て、守備の立て直しから安定した試合運びが出来るようになっていた。

だが、アウェーの壁に跳ね返され、上昇ムードを止められた。それでも、町田は「1人1人が戦う気持ちで諦めずプレーできれば、自分たち次第で道は開かれる」と前を向く。片野坂知宏監督も「残念ながら勝ち点1になったが、この1を次に生かせるようにしたい」と切り替えた。【菊川光一】