セレッソ大阪が大量4失点で2連敗となった。FW大久保嘉人(39)の引退発表から一夜明け、チーム一丸で勝利を目指したが、王者の前に力が及ばなかった。後半開始から大久保を投入した小菊昭雄監督(46)の主な一問一答は次の通り。

-試合の総括を

小菊監督 最初の失点が重くのしかかったというのが1つ。試合を読む力で相手が1枚も2枚も上だった。後半も入りでやられて、1点を返したところで追加点を取られた。(相手の)決定力、強いプレッシャーの中でもボールを失わない技術、グループとしての連動、そこは(差を)大きく感じた。この対戦を必ず生かし、次のリーグ戦2試合と天皇杯へ向けて成長できたと言えるように、チームとして取り組んでいきたい。

-改めて感じた川崎Fとの差や収穫は

小菊監督 川崎Fはチームとして守る時間帯と、攻撃のパワーを強く出していく時間帯、チームとして試合の流れを読む力が共有されているなと改めて感じた。私たちもチームとして時間帯を共有することが必要だと、課題として感じた。逆に自分たちがしっかりとボールを握りながら、ファイナルゾーンまで進めたところも多かったので、評価できる部分。あとはその回数を増やしていくこと。川崎Fのような決定力、そこは個人として、グループとして突き詰めていきたい。

-試合前日に大久保選手の今季限りでの引退が発表され、今日は後半からの投入だった

小菊監督 0-2という厳しい状況の中で、嘉人を後半から投入したが、彼が入ってからチームの攻撃力、ゴールに向かう姿勢、矢印は強くなった。会場の雰囲気も含めて、嘉人の力は大きいと改めて感じた。そういった中で、たくさんの決定機も作ってくれた。今後も変わらず、いつも通りに日々の練習から若い選手に背中を見せ続けてほしい。12月19日の天皇杯決勝まで1カ月を切ったが、彼から学ぶことはたくさんある。若い選手は1日1日を大切に、たくさんのことを吸収してほしい。