8月末にコーチから昇格したセレッソ大阪小菊昭雄監督(46)は、J1残留争いに巻き込まれかけたチームを12位に押しとどめた。ルヴァン杯準優勝、天皇杯はベスト4敗退も、選手の能力を最大限に引き出す指導力は疑いの余地はなく、続投する来季が勝負になる。

一方で現状の戦力では優勝争いができないのも事実。J2ファジアーノ岡山MF上門(うえじょう)知樹(24)の獲得を打診し、元日本代表MF香川真司(32=PAOK)に復帰を再要請しているものの、進展は見せていない。FW豊川に京都サンガから獲得オファーは届くが、MF坂元ら大半の主力が残留するのが救いだ。契約が残るFWタガートやDFチアゴの外国籍選手は、移籍先さえあれば売却も視野に入っており、新たにブラジル選手を獲得する可能性が高い。