全日本大学女子サッカー選手権が24日、三木総合防災公園(兵庫)ほかで開幕する。新潟医療福祉大・女子サッカー部は、10年連続10度目の出場。主将のDF熊倉彩華(4年)、副主将のMF塚本奈緒(4年)、MF白井ひめ乃(3年)の3選手を中心に、バランスの取れたプレーで決勝を目指す。初戦・2回戦は26日、活水女子大(九州2位・長崎)と日大(関東8位・東京)の勝者と対戦する。

全日本インカレを前にチームの士気は高まっている。草木克洋監督(59)は、18年に就任し4度目のインカレ。「この4年間の中で1番バランスの取れたチーム。たまたま勝つチームから、勝つべくして勝つチームへ変化した」。

チームのキーマンは3人。唯一4年連続インカレ出場の塚本は、DFでの起用が濃厚。守備の危機察知能力があり、危ないところをつぶす嗅覚を持つ。白井は、10キロの素走りで90分戦い抜く体力を身に付けた。FWでの起用が濃厚で、得点でチームに貢献する。熊倉主将は、攻撃の方向を決める中盤での起用が濃厚。逆サイドへの展開を得意とし、状況を見ながらプレーを落ち着かせる。長短のパスを使い分け、勝負どころではスルーパスで得点につなぐ。

パワーバランスが取れ、チーム力はあがった。男子チームとの練習試合やチーム内の紅白試合を増やし、トレーニングの強度も上げた。草木監督は「思っていた以上に成長した」と手応えを感じている。

昨年は、4年ぶりに全日本インカレで8強に返り咲いた。主将は「目の前の1試合に集中し、チーム全員で全力で戦いたい」。チームは目標設定をさらにあげ、ベスト4に食い込みながらも決勝ラウンドを目指す。【飯嶋聡美】