来季ガンバ大阪監督で指揮を執る大分トリニータ片野坂知宏監督は、天皇杯初優勝に導けなかったが、ラスト采配で格上の浦和レッズを苦しめた。

前半6分、相手のパスワークに翻弄(ほんろう)され先制されたが、後半はダブルボランチに変更するなど、システム修正から多くの決定機を演出。パワープレーから同45分の同点劇で意地を見せた。最後はロスタイム弾に沈んだが、選手に感謝。「負けたが、胸を張って大分に帰ろう。グッドルーザーでいよう」と声をかけた。今後へ「次のステージで6年間の経験を生かしていきたい」とした。