北海道コンサドーレ札幌は16日、沖縄・金武でキャンプ2日目を迎え、午前と午後の2部練習を行った。

午前練習にはJ1浦和レッズを退団した元日本代表DF西大伍(34)が練習生として参加した。今後の進路が決まっていない中で自らクラブに参加を申し入れていた。06年から4年間プレーした古巣復帰の可能性が浮上してきた。

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南国の日差しを浴びる札幌の選手たちの輪の中に、西はいた。午前練習で汗を流した後、報道陣を前に「まだ進路が決まっていなくていろんな可能性を考えている中で、練習生として参加させてくださいと(クラブに)お願いをして、許可をもらって参加しています」と明かした。

12日に契約満了により浦和を退団。今後の進路を模索している中で、アカデミー出身で06年から4年間プレーした古巣に自ら申し入れ、練習参加を決めた。在籍当時とメンバーは大幅に変わっているが「やっぱり(当時のことを)いろいろ思い出すこともある」と口にする。

竹林京介強化部長(46)は「ただ単に練習環境を与えているわけではない」と説明したが、獲得など今後については「練習参加期間を見てみないとわからない。プレーもそうだし、ピッチ内外での気持ちとかを含めて」と話した。

西は11年に日本代表に初選出された。鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸と渡り、21年から浦和でプレー。J1で通算357試合に出場し16得点を挙げている。この日は浦和時代ともにプレーしたFW興梠慎三(35)や、MF駒井善成(29)らとともにボールを使い、精力的に体を動かした。「ここに来ている以上は刺激を受けられればいいなと思う」。2月5日まで行われる同地でのキャンプ期間中参加を続けていく予定だ。【山崎純一】