C大阪は16日、今季の主将に4年連続でMF清武弘嗣(32)が就任すると発表した。副主将はMF乾貴士(33)とDF山下達也(34)のベテランに加え、下部組織出身のプロ3年目DF西尾隆矢(20)が抜てきされた。18年の副主将制度採用後では最年少となり、小菊昭雄監督(46)の期待の大きさが表れた。30年目を迎えるJリーグは18、19日に開幕する。

   ◇   ◇   ◇

清武の主将、乾、山下の副主将までは順当な指名だが、サプライズは20歳の西尾だった。副主将制度が誕生した18年、当時23歳のMF秋山が指名されたが、西尾は過去最年少。総じてベテラン勢が占めるリーダー役の中で、小菊監督から異例の抜てきを受けた。

西尾はクラブを通じて「年齢は若く、まだまだ未熟ですが、自分なりにできることを精いっぱい努力し、主将の清武選手のサポートを少しでもできれば。勝利、タイトルに貢献したい」とコメントを発表した。

センターバックの西尾は昨季、J1デビューして31試合2得点と急成長。1学年先輩のDF瀬古が今オフにスイスへ移籍し、1月の宮崎合宿では「自覚とリーダーシップを持ちたい」と決意していた。1月に日本代表候補にも初選出され、C大阪とは4年契約を結び直すほど評価された。

5月に21歳を迎える西尾に対し、小菊監督も「チームを引っ張っていってほしい」という。19日の横浜とのJ1開幕戦にはもちろん、先発でピッチに立つ。

◆西尾隆矢◆ にしお・りゅうや。2001年(平13)5月16日、大阪・八尾市生まれ。C大阪ジュニアユース、ユースを経て20年にプロ契約。昨季は引退する大久保嘉人ホーム最終(名古屋)戦で決勝ヘッドをたたき込む。24年パリ五輪世代。180センチ、77キロ。