宮崎で3次キャンプ中のJ2ベガルタ仙台が16日、20日のアルビレックス新潟とのホーム開幕戦に向け非公開で練習を行った(冒頭20分のみ公開)。

2時間ほど汗を流し、練習後に加入3年目を迎えたDF吉野恭平(27)がオンライン取材に応じ、「まだ完璧ではないですけど、練習や練習試合を通じて、やってきたことを出せている部分もある。不安なく開幕を迎えられると思う。結果がついてくれば、自信を持ってシーズンに進んでいける」と話した。

さらなる飛躍を目指す。昨季は、J1で自身初ゴールを決めるなど、全31試合に先発出場。主力の座を手にした一方で、チームは13年ぶりとなるJ2降格。悔しさだけが残る1年だった。「数試合しか勝てていないチームが、J1へと上がるためには、昨年よりも多くのことしないといけないし、大変なことも増える中で挑戦もしていかないといけない」と決意をにじませた。もちろん、J1昇格のためにはより多くの勝ち点が求められる。今まで以上に勝利への執念を燃やす。

昨季の主戦場はセンターバック(CB)だったが、原崎政人監督(47)率いる「新制ベガルタ」では、ボランチとしての活躍が期待される。吉野は「守備だけでなく、攻撃の部分でもどんどん関わって、攻守の両面で中心になっていきたい」と意気込んだ。

捲土(けんど)重来を期す勝負のシーズンはもうすぐ幕を開ける。「仙台に来て2年間は悔しい思いの方が多い。もっと勝って、J1の舞台でもう1度戦いたい。その気持ちをピッチで表現する」。J1復帰を目指し、強い信念を持ってはい上がっていく。【佐藤究】