22年のJリーグが18日に開幕する。川崎フロンターレとFC東京の「多摩川クラシコ」が行われる。スペイン人のアルベル・プッチ・オルトネダ監督(53)のもとで新たなスタートを切った東京は昨季王者の川崎F戦で、本年度の全国高校選手権で優勝した青森山田のMF松木玖生(18)が、高卒新人としてスタメン入りする可能性が出てきた。開幕デビューで得点すれば、24年ぶり史上3人目の記録となる。

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全国高校選手権から約1カ月、松本がJ1開幕戦で先発する可能性が出てきた。練習では主に主力組でプレー。アルベル監督は開幕前日の17日「誰にもリーグ戦でプレーするチャンスが巡る可能性はある」と語った。選手権後のチーム合流は遅れたが、地力の高さでアピールを続けた。

選手権では準決勝、決勝でゴールを決めるなど青森山田の優勝に貢献した。J1開幕デビューで得点すれば94年の城彰二(市原)と98年の高原直泰(磐田)に次ぐ3人目。日本代表ストライカーの系譜を受け継ぐ記録になる。川崎Fは昨季王者の難敵。指揮官は「完成度は川崎Fが上を行っている。差を埋めるには選手個々の質をピッチで見せること」と、相手に敬意を示しつつも勝ち点3を狙う。