アスルクラロ沼津が開幕2連敗を喫した。今季ホーム初戦で、元磐田選手で元日本代表の服部年宏監督(48)率いる福島ユナイテッドFCに0-5と大敗。5失点は昨年10月の藤枝戦(1●5)以来、クラブワーストタイ。5点差負けはクラブワーストとなった。相手の守備に阻まれ、90分間で放ったシュートは4本。決定機をつくらせてもらえなかった。一方で相手に許したシュートは13本。前半に3失点し、後半も開始2分でゴールを決められた。

単純なパスミスでボールを失うことが多かった。2戦連続無得点について、今井雅隆監督(62)は「ボール保持の精度をもっと上げないといけない」と課題を挙げた。FW染矢一樹(35)は前半6分の失点を振り返り、「立ち上がりがすべて」と唇をかんだ。

次節の27日もホームで岐阜と対する。MF瓜生昂勢(うりゅう・こうせい、26)は「ムダな敗戦にせず、次戦に向けていい準備をしたい」と前を向いた。【倉橋徹也】

<ゆかりの人が盛り上げた>

静岡県東部ゆかりの人たちが、沼津のホーム開幕戦を盛り上げた。ハーフタイムには、この日チームの「全力応援マネジャー」に就任したタレント藤木由貴(32=沼津市出身)が登場。前半を終えて0-3の展開に、スタンドに向かって「後半も一緒にさらに応援しましょう」と呼びかけた。沼津魚仲買商協同組合職員の飯田徳孝さん(56)は、持ち歌のご当地ソング「沼津みなと新鮮館」を披露。「コロナ禍で大変だけど(勝って)県東部を盛り上げてほしい」。街頭紙芝居芸人の三ツ沢グッチさん(55=会社経営)は場外でJリーグクイズを行い、ファンを喜ばせた。川勝平太県知事(73)も会場を訪れた。