JA全農杯小学生選抜サッカーIN九州が26日から2日間、福岡県みやま市で開催され、ソレッソ宮崎(宮崎1位)が初優勝を飾った。太陽スポーツクラブU―12(鹿児島1位)との決勝では前半16分に先制し、そのまま守り切り1-0で勝利した。両チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での決勝大会に出場する。

創立2年目のソレッソ宮崎が、悲願となる「九州王者」の称号を手にした。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちは満面の笑みを浮かべて喜んだ。前田悠介監督(33)は「全員がそれぞれの役割を全うし、ハードワークをして勝てた。『勝ちたい』という貪欲な気持ちが結果につながった」と選手たちをたたえた。

太陽スポーツクラブとの決勝は、得意の「堅守速攻」で試合を優位に進めた。前半は短いパスを細かく回して、状況に応じてサイドを使ったり、カウンター攻撃を仕掛けた。見せ場は同16分。強みのセットプレーで右CKから税所暖矢(5年)が頭で合わせて先制した。後半は疲れも見えたが「力を出し切れ !! 」「走るぞー」などと声を掛け合いながら相手に圧力をかけ続け、1点を守り切った。表彰式後、川畑蒼空主将(5年)は「まだまだここは通過点。(1回戦で対戦した系列の)ソレッソ熊本の分まで全国で暴れたい」と、1カ月後に迫る初の大舞台を見据えた。

チーム名の「ソレッソ」は、イタリア語で「笑顔」を意味する。次の目標は全国制覇―。高みを目指すチームは再び、横浜の地で笑顔になることを誓った。

 

試合の結果は以下の通り。

▽1回戦

今宿サッカークラブ 1-1(PK3-1)鹿児島ユナイテッドFC U12

ドリームキッズフットボールクラブ3-1大坪サッカークラブ

ソレッソ宮崎2-1ソレッソ熊本U12

FCヴォルティーダ沖縄ジュニア0-0(PK3-2)FC雲仙エスティオール

太陽スポーツクラブU12 7-0 ASLAN FC

サガン鳥栖U12 5-2 FC琉球U12

福岡西フットボールアカデミー2-0ロアッソ熊本ジュニア

口石フットボールクラブ3-2太陽スポーツクラブ大分西

▽準々決勝

今宿サッカークラブ2-1ドリームキッズフットボールクラブ

ソレッソ宮崎7-0FCヴォルティーダ沖縄ジュニア

太陽スポーツクラブU12 2-2(PK3-2)サガン鳥栖U12

福岡西フットボールアカデミー3-0ロ石フットボールクラブ

▽準決勝

ソレッソ宮崎2-1今宿サッカークラブ

太陽スポーツクラブU12 3-1 福岡西フットボールアカデミー

▽決勝

ソレッソ宮崎1-0太陽スポーツクラブU12

 

〈主催〉日刊スポーツ新聞社、九州サッカー協会〈後援〉日本サッカー協会〈主管〉九州サッカー協会ジュニア委員会、福岡県サッカー協会、福岡県サッカー協会ジュニア委員会〈特別協賛〉全国農業協同組合連合会(JA全農)〈協賛〉佐賀県農業協同組合、熊本県経済農業協同組合連合会、宮崎県経済農業協同組合連合会、鹿児島県経済農業組合連合会、沖縄県農業協同組合