青森山田は高校年代最高峰のプレミアリーグEAST連覇に挑む。3日の市船橋(千葉)との開幕戦で今季がスタートする。昨季は開幕7連勝で勢いに乗り、全国選手権、全国総体との高校3冠を達成。主将で長期離脱中のDF多久島良紀(3年)に代わり、キャプテンマークを巻く副主将のMF中山竜之介(3年)は、優勝に向けて「初戦が大事になる」と強調する。

万能ボランチで「心臓」だったJ2町田MF宇野禅斗(18)が背負った背番号「6」を継承した。「禅斗さんみたいに最低でもボールを取られないことが目標」。その上で「攻守どちらでも大きく関われるボランチになり、攻撃は自分が供給役としていい形で前にボールをつけ、守備は一番走って大変なところをカバーしたい」と意気込む。

選手権では両サイドバック(SB)に負傷者が出た影響もあり、右SBで全5試合に先発。日本一を味わった。「緊張感の中でのプレーは、経験した人にしか分からない。プレミアが始まりますが、そういった経験を浸透させたい」。今季主力は大舞台でのプレー経験が少ないため、中山がピッチ内外で引っ張っていく。

昨季の同リーグは開幕ダッシュに成功した。自身は16試合中7試合(先発4、途中3)の出場も「連勝を積み重ねられてあの結果(優勝)だった」。主将の多久島の復帰はまだ時間がかかる見込みで「自分たちがプレミアで勝てるチームにして、彼が復帰できるのが理想」と力を込める。「『初戦が大事』という意識で最高の準備をして、いいスタートを切りたい」。シーズンを占う開幕戦。絶対に勝利をつかむ。【山田愛斗】