いわてグルージャ盛岡がJ2昇格後初の2連敗を喫した。厚みのある攻撃で再三ゴールに迫ったが、後半44分の失点でザスパクサツ群馬に0-1で惜敗。ホーム初勝利はお預けとなった。秋田豊監督(51)は「自分たちの意図するサッカーができて、89分までは良かった」と一定の手応えを示し、「結果として負けたのは最後の集中力、決めきるところを決めきれずに3ポイントを落とした。明るい光は見えたので、次に向けて準備していきたい」と前を向いた。通算成績は3勝2分け4敗となった。

決定機は多かった。前半34分、右クロスからMF増田隼司(23)が放ったヘディングはポストを直撃。後半28分、グラウンダーの左クロスに飛び込んだMFビスマルク(19)のシュートは、昨季まで山形に在籍した群馬GK櫛引政敏(29)に反応される。そのこぼれ球をFW桐蒼太(22)が押し込むも、またしても好セーブされた。同27分、FWブレンネル(23)のミドルシュートは枠を捉えながらも阻まれた。同44分、ヘディング弾を食らって均衡を破られた。

前半にシュート2本を放つなど後半25分まで攻撃をけん引したFW和田昌士(24)は「何度かいい形を作れていた。最後の決めきるところ、クオリティーを上げれば2、3点は入っていたかもしれない。たらればですけどね。決めきる力がなかったのが今日の敗因だと思います」。次節は16日にホームで大分トリニータと対戦する。「4度目の正直」でJ2ホーム初勝利をつかむ。