ガンバ大阪の元日本代表DF藤春広輝(33)が、公式戦3年ぶりのゴールを決めた。

前半13分に相手のミスを逃さずボールを拾うと、GKとの1対1を冷静に左足で沈めた。19年10月4日のJ1リーグ札幌戦以来のゴールで、チームを1次リーグ初勝利へと導いた。

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「90分やったのも去年の湘南戦(リーグ最終節)以来。まだまだコンディションが上がっていないですけど、試合に出れないからといって腐ることはないです。出るチャンスがあればやるだけ」

今季はリーグ戦1試合にベンチ入りしただけで出番なし。

片野坂監督は「左サイドでハードワークができるし、スピードのある選手。リーグ戦も出れるレベルになってきた。(左サイドは)黒川がリーグ戦で使われていますが、いい競争になる。経験のある中で、練習でも集中してやってくれている」と藤春を評価した。

後半には明大卒のプロ2年目DF佐藤瑶大(23)が、山本のFKをファーサイドで頭で合わせてプロ初ゴール。佐藤は「セットプレーは意識していました。点を取ることも大事ですが、ゼロで抑えることがDFとしての仕事」と話した。

左利きの韓国代表DFクォン・ギョンウォン(30)が公式戦デビュー。

G大阪にとっては、収穫の多い「1勝」。片野坂監督も「いい悩みができた」と満足そうだった。