今季初の「ホーム連勝」を飾った。ベガルタ仙台がFC琉球に2-0。後半13分、FWフェリペ・カルドーゾ(23)が右足で先制点を奪い、今季初ゴール。同35分にはMF気田亮真(24)が3戦連発となるトドメの一撃をたたき込み、両選手が1得点1アシストの活躍。「勝負の5連戦」の初戦を快勝した。ゴールデンウイーク明けまでの5試合を全勝で締めくくり、J1復帰へ大きな弾みをつける。

    ◇    ◇    ◇  

穏やかな春空の下、今季初の「ホーム連勝」を告げるホイッスルが鳴り響いた。前半から攻め込んだが無得点。だが、後半に2点を挙げ、苦しみながら勝ち点「3」を手にした。原崎政人監督(47)は「前半から良い入りができたのに無得点だったことは反省。でも、守備で0点に抑えられたのは、選手が体を張って守ってくれたんだと思います」と今後の課題と手応えを口にした。

カルドーゾが嫌な流れを吹き飛ばした。0-0で迎えた後半13分。ゴール前で気田からの左パスに反応。ダイレクトで右足で合わせたシュートは、ゴールネットへ一直線。今季初ゴールは、重苦しい展開を打破する貴重な先制点となった。「(気田)亮真からの決定的なチャンスをうまく決めることができた。これからもチームのために、仲間のために頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

気田スマイルがピッチで輝いた。1-0の後半35分。カルドーゾからのパスを受け取り、最後は右足一閃(いっせん)。3戦連発となる追加点を挙げ、カルドーゾのもとへ駆け寄った。2人は満面の笑みで抱き合い、喜びを分かち合った。「結果が出て良かった。(カルドーゾにパスで)1点目はあげたので2点目は(カルドーゾからパスが)来るかなと思って。後はふかさないように意識しました」。気田とカルドーゾが、1ゴール1アシスト。日頃から練習している2人の形で2得点をマークした。

ゴールデンウイーク明けの5月8日長崎戦までの5試合は「勝負の5連戦」となる。気田は「連戦になるので、今日勝てたことで波に乗りながら修正すべきところは修正して、準備していく」と、勝ってかぶとの緒を締めた。連戦は残り4試合。「J1復帰」に向け、1試合も落とすつもりはない。【佐藤究】