柏レイソルの大学生FW森海渡(21)が6日、8日のホームでの浦和レッズ戦に向けオンライン取材に応じ、チームを勝たせる2戦連発弾へ意欲を見せた。3日のサンフレッチェ広島戦では、0-1の後半19分から途中出場。プロ初ゴールを含む2発を決め、勝利に大きく貢献した。「これまで、チャンスをもらっていた中で目に見える結果は残せていなかった。終わった直後は実感はなかったけど。日がたって実感がわいてきた。勝利につながって、うれしく思っています」と振り返った。

柏ユースから筑波大に進学し、大学4年の今季、筑波大サッカー部を退部し、プロの世界に飛び込んだ。18歳FW升掛ら年下の同期が公式戦で得点を決める中、結果を出すまでに時間がかかった。リーグ戦出場のチャンスもなかなかつかめなかった。シュートには自信はあったが、FW細谷の守備の強度を目の当たりにし、「強度が足りない」と痛感。井原コーチらに守備の強度、ボールを収める部分を教わり、磨いていった。「あせりはそんなになかったが、出られないから落ちていくわけでなく、やり続けてきた結果が、この結果につながったと思う。やり続けてきて良かったなと感じています」。

2得点と結果を出し、ネルシーニョ監督も、広島戦後に「良さを磨くことで1つへのランクへ、レギュラーに絡める選手」と今後の起用も示唆し期待を寄せている。「FWとして点を取ることが一番の仕事。上位にいるために勝利が必要。自分のゴールでチームを勝たせられればと思っています」とエースの自覚も口にする。激しいFWでの競争を制し、柏のエースへと成長していく。