新潟県代表の新潟医療福祉大(2大会ぶり6度目)は青森県代表のJ3ヴァンラーレ八戸を1-0で破り、初戦を突破した。天皇杯でのJチームとの対戦はこれが5試合目で初勝利となった。

前半17分、MF野開(のびらき)ディランが、MFオナイウ情滋(ともに4年)の右クロスのこぼれ球を拾うとペナルティーエリア外から右足ミドルをゴール左上に突き刺した。相手GKが1歩も動くことができなかった一撃に、野開は「得意な距離だったので自信はあった。最高に気持ち良かった」と声を弾ませた。

リードを奪った後は、相手ペースで進み、耐える時間が続いたが、DF二階堂正哉主将(4年)とDF秋本琉星(2年)の2センターバックを中心に守りきった。ボランチでフル出場の野開は「プロ相手に押し込まれることは想定内。全員で勝ち取った勝利」と話し、佐熊裕和監督(58)も「パスは回されたが狙いどころでボールを奪えたことが勝因。よくやってくれた」と90分間、戦う姿勢を貫いた選手たちをねぎらった。

2回戦(6月1日、カシマS)はJ1鹿島アントラーズと対戦する。野開は「全員で食らいついて勝ちたい。(プロ入りへの)アピールの場にもなるので全力でプレーしたい」と気合を入れた。