コンサドーレ札幌は柏に今季ワースト6失点を喫し、1-6で敗れた。今季初の連勝を逃した。

勝てば最高4位まで浮上できた一戦だったが、立ち上がりからの数的不利が響き、失点を重ねた。6点を追う後半29分、MF青木亮太(26)が今季初ゴールを挙げたが、追いつくには厳しい展開だった。ペトロビッチ監督(64)は「悔しい気持ちでいっぱい」と残念がった。

前半10分、VARの結果、DF福森がレッドカードで退場となった。左膝痛から2試合ぶり復帰を果たし、MF荒野とのボランチとして先発したが、プランは白紙に。残り80分を10人で戦うことになった。直後4バックに変更したが、スペースを突かれ、5分後にミドルシュートを決められ先制を許す。同26分に2失点目。後半は3バックに戻しゴールを目指したが、ミスから失点を重ね、PKも献上。完敗だった。

ただ、最後まで諦めなかった。完封負けを阻止した。指揮官も「一矢報いようという姿勢を見せていた。この試合で選手たちへの愛情は深まった」とたたえた。

ケガ人多数の厳しいチーム状況で、総力戦は続く。後半途中でMF小野が投入され、今季公式戦初出場。青木は「次は点を取ってチームをもっと上に行かせられるように」と気合を入れる。中3日で迎える次節アウェー神戸戦も我慢強く戦うしかない。【保坂果那】

▽大量失点で敗れた札幌ペトロビッチ監督 非常に長い時間数的不利の状況で戦わねばならなかった。前半2-1にできるチャンスは何回かあった。0-6でも心折れることなく最後まで諦めない姿勢を見せてくれた選手を称えたい。

▽累積警告による出場停止明けでフル出場した札幌MF宮沢 自分たちのサッカーを貫いたことで相手が狙っていたカウンターなどで失点を重ねてしまった。次神戸戦で勝ち点3を取れれば上位に食らい付いていける。切り替えてやっていきたい。

【スコア】札幌-柏スコア詳細>>