こんなにもゴールは遠いのか…。浦和がアウェー福岡戦でスコアレスドロー。クラブワーストタイの9試合勝ちなしとなった。J1通算450勝は、またもお預けとなった。

「我々の状況を考えれば、この結果はポジティブなものではないと捉えている。ただ、点を取るためにあらゆること、チームと選手がチャレンジしてやれた」。リカルド・ロドリゲス監督(48)は、内容にともなわない結果を残念そうに受け止めた。

後半ロスタイム6分の攻防が終わり、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響く。最終ラインからゴール前まで駆け上がり、奮闘したDFショルツはがっくりと肩を落とした。

中2日で迎えた一戦。ペースはずっと浦和にあった。試合開始早々、ペナルティーエリア内中央でMF明本がシュート。しかし、ボールは惜しくもゴールポストで跳ね返った。運も味方をしてくれない。

ボール保持率は試合を通して約70%。チームが掲げるポゼッションサッカーで優位に運ぶも、最後の最後が決まらない。「どの試合でも我々が相手チームに劣っていたわけではないと思っている。ただ、超えていないというのも、また事実」。指揮官が語っていた言葉が、もどかしいチーム事情を物語っている。

不動のDF酒井が負傷離脱し、この日は前節で足を痛めたFWユンカーもベンチ外。開幕直前にチーム内でコロナ禍が起こるなど、今季は万全のメンバーで臨めない苦しさも続く。16試合を終えて2勝9分け5敗。近くて遠い1勝が流れを変えるはずだ。【磯綾乃】

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