静岡SSUボニータMF原海七(みいな、22)が、リーグ戦で自身初となるハットトリックを達成した。大和シルフィード戦の後半2分、自陣から走り込み、左からの球を右足で蹴り込んで先制。9分後には、ゴール前のこぼれ球を左足で押し込んだ。後半44分には、FW藤原加奈主将(24)のパスに反応。右足でGKの股を抜いた。チームメートらと抱き合って喜んだ。「ハットトリックは高校3年の時以来。3点目を取れるとは思っていなかった」と笑顔を見せた。

前節ノルディーア北海道戦までの今季10試合で、わずか1得点。同戦では、フリーの場面でシュートを外した。好機を生かせなかった悔しさを自主練習にぶつけた。この1週間、シュートにこだわり特訓。長い時で約1時間、居残りでシュートを打った。その姿を見た小川貴史監督(44)から「心配していなかった」と評され、結果で応えた。「この試合をきっかけに、相手が脅威に感じる選手になりたい」と力を込めた。

チームは最近6戦負けなし(5勝1分け)。試合のなかった首位・JFAアカデミー福島に勝ち点で並んだ。18日の次節は、裾野市内で福島と直接対決する。原海が大一番でもゴールを量産しそうな気配だ。【倉橋徹也】

◆原海七(はら・みいな)2000年(平12)5月25日、大阪府生まれ。島本町立二中-府立島本高。女子中高校生対象の「INAC神戸レオンチーナ」を経て、19年にAC長野パルセイロ・レディース入団。昨季から静岡SSUアスレジーナでプレー。高3時にU-18日本女子代表候補。好物は野菜、パン、魚。好きなタレントは綾野剛。家族は両親と兄、姉、弟。利き足は両方。165センチ。血液型O。