女子は尚志(福島)が全国常連校・常盤木学園(宮城)との延長戦を制して2-1で勝利。創部4年目にして東北大会初優勝を飾った。

劇的なロングシュートで強豪を下した。延長後半7分、MF厚田亜紗稀(2年)がハーフウエーラインとペナルティーエリアの中間から右足を振り抜いて決勝ゴール。「キーパーがちょっと前に出ていた。この距離なら届くかもと思って打ちました」。狙い澄ましたシュートはGKの頭上を越えてゴールネットを揺らした。厚田は「本当にうれしかったです。泣きそうでした」と振り返った。

常盤木学園には昨年の東北大会決勝で0-4と完敗。今年1月の東北新人決勝では延長戦の末に0-1と惜敗した。創部から4年。これまで1度も勝ったことがなかった相手に勝ち、初の東北女王に輝いた。松本克典監督(46)は「常盤木学園を目標に、自分自身もこういうチームを作れたらいいなと思ってやってきました」。女子サッカーに携わりはじめた富岡高(福島)監督時代から、常盤木学園のチーム作りを目標にしてきた。指揮官は「(尚志の)立ち上げの時も強豪校に勝てるチームを作りたいという思いで立ち上げた。4年でその目標を現実にできたことを本当にうれしく思います」と感慨に浸った。2度目のインターハイは東北の第1代表として、自信と誇りを持って臨む。