清水エスパルスの山室晋也社長(62)が8日、静岡市立清水小島中で、小島地区の小中生に「わかちあう夢と感動と誇り」と題した講演を行った。4月から市内で開始された静岡型小中一貫教育を記念したもの。「スポーツは感動を与えられる。夢を与えられるクラブであり続けたい」と望んだ。

チームは2日、国立競技場(東京)でクラブ創設30周年記念試合に臨んだ。横浜に3-5で敗れたが、「5万6000人の観客が訪れ、(応援の)パワーを感じた」と山室氏。最下位18位に低迷するチームについては「とてもつらい」と話した一方、「ピンチ、苦しい時こそチャンス」と座右の銘を明かし、今後の巻き返しに期待を寄せた。

クラブ使命の1つ、社会連携についても分かりやすく解説した。小1からサッカーに親しむ小島小6年の宮城島穂崇(ほたか)さんは「サッカーだけじゃなく、地域貢献もやっていてすごいと思った」と振り返った。【倉橋徹也】