故障から復帰したヴィッセル神戸の元日本代表DF槙野智章(35)が、約2カ月ぶりに公式戦に出場した。

前半40分には左CKを、ニアサイドで頭で流し込むようにして先制弾につながった。

一時は槙野の得点とアナウンスされたが、試合後になって最後にMF佐々木大樹が触ったとして、得点者が変更になった。

「俺のゴールになりました? 分析では(ニアに)スペースが空くから入って欲しいと言われていた。コーチングスタッフに言われた通りにやった結果です」

浦和に在籍した昨季の天皇杯決勝・大分戦では、終了間際に劇的決勝弾を決めており「天皇杯は僕の大会なんでね」と笑った。

槙野は5月14日鳥栖戦で負傷。復帰してからもJ1リーグ戦では出場機会から遠ざかっていた。

神戸は前半を1-0とリード。だが、後半16分にゴール前の混戦から柏レイソルのMF椎橋に同点ゴールを決められた。

神戸はその直後にDF酒井、MF山口の元代表コンビを投入。勝利が欲しい神戸は同39分にMFイニエスタまで投入して本気モードに入った。

すると、イニエスタ投入から2分後。GK飯倉のロングフィードを、DFの裏に抜け出したMF初瀬亮(25)が決めた。

低迷していた神戸は吉田孝行監督が就任後、無傷の公式戦4連勝。優勝した19年度以来となる天皇杯8強入りを果たした。