J2ベガルタ仙台は10日、明日13日のホーム大宮アルディージャ戦に向け、仙台市内で約1時間、汗を流した。

練習後、原崎政人監督(47)は「どうしてもほしいのは勝ち点3。勝利にはこだわってやっていきたい」。今季はここまで30試合を戦い、16勝7敗7分け。勝ち点「55」で3位につけている。首位の横浜FCとの勝ち点の差はわずか2で、J2優勝も視野に入る。残り12試合を1つも落とさない覚悟だ。

生粋のドリブラー、MF気田亮真(25)の調子が右肩上がりだ。「良い状態ではある。攻撃ではドリブルで突破して、しっかり結果も出していきたい」と意気込む。この日の気温は30度を超えていたが、軽快な動きは変わらず。前節6日金沢戦では約3カ月ぶりのゴールを挙げた。「なかなか点が取れなかった。多少、気持ちは楽になった」と明かし、「結果が出ていなくても、大きく何かを変えることはない。変わらずにやり続けたことが結果につながる」と胸を張った。

大宮は20位に沈んでいるが、前節は横浜FCに競り勝ち、勢いに乗っている。「目指している部分(J2優勝)は、はっきりしている。チーム全員で戦っていきたい」。相手は関係ない。J1昇格を成し遂げるために、一戦一戦に全力を尽くすだけだ。

明日13日は原崎監督48歳の誕生日。練習後には、今日12日に誕生日を迎えた気田がケーキを渡し、お互いを祝福し合った。「一生の思い出になりました(笑い)。48歳。良い年にしたいので、優勝してJ1に復帰できるように頑張りたい」と決意をにじませた。【佐藤究】