J2アルビレックス新潟は27日のアウェー岩手戦に向け、聖籠町で練習を進めている。攻撃的スタイルをぶつけ合った20日のホーム熊本戦は1-0で勝利。2連勝で勝ち点を62に伸ばし、同1差で首位横浜FCを追走する。MF高木善朗(29)は「この時期にきたら、勝つことが全て。(失点)0で終われたことは大きい」と話す。

累積警告による出場停止が明けた熊本戦はトップ下で先発出場。前半18分には中盤で相手のボールをスライディングでつつき、左MF小見の決勝ゴールの起点をつくった。チームで取り組む“即時奪回”が実ったプレーに「体がうまく反応した」と振り返る。だが、「うまく前進できなかった」と試合内容には反省の忘れない。「うしろとの距離が良くなかった。サポートにきてくれれば、選択肢が広がるので、そのあたりを見直したい」と修正点を挙げた。

チームの司令塔は、今季も相手から徹底マークを受け、被ファウルはリーグトップの66を数える。「攻撃をぶつ切りにされる嫌な感覚。それでもやっていくしかない。勝利のため、自分の役割に徹底したい」。何度、倒されても立ち上がる高木の眼中には「昇格」の2文字しかない。【小林忠】