J2アルビレックス新潟の昇格への切り札、FW鈴木孝司(33)がピッチに戻ってくる。21日、聖籠町で25日のホーム大宮アルディージャ戦に向けた練習に参加。フルメニューを消化した後は居残りでシュートを打ち続けた。「(シュートの)感覚は悪くない。大宮戦から監督に使ってもらえるようにアピールします」。

今季18試合出場で8得点の鈴木は8月14日アウェー栃木戦の後半に右足ふくらはぎを痛めて途中交代。その後はチーム練習合流と離脱を繰り返したが、じっくりとケガと向き合い、リハビリに取り込んだ。「復帰した時にチームにプラスアルファな存在になりたいと思っていた。ここから結果を出したい」と話す。

首位を走る新潟は前節18日、ホームで水戸を2-0で下し、今季3度目の3連勝。だが今季9得点6アシストのMF高木がその試合の前半で負傷交代し、右膝前十字靱帯(じんたい)損傷と診断された。J1自動昇格を狙うチームにとって司令塔の離脱は大きな痛手となるが「新潟の昇格のために何年も前から戦ってきたヨシを絶対にJ1に連れて行きたい」と鈴木は気合十分。今季中の復帰が絶望的な高木の思いも背負い、ストライカーはシーズン残り試合に臨む。【小林忠】