セレッソ大阪は27日、試合の舞台裏を紹介するクラブの公式YouTube番組「BACKSTAGE PASS」を更新した。

25日のルヴァン杯、浦和レッズとの準決勝アウェー第2戦を4-0で完勝し、2大会連続で決勝進出を決めた監督、選手たちの表情に迫った。

試合前、控室で選手を前にした小菊昭雄監督(47)は「俺たちがやることは、全員がぶれることなく、決まっているよな? ゴールを取りにいく、ボールを奪いにいく。シンプルに全員一緒やな。ユニホームを見てあげて、一緒に戦ったメンバー。彼らの思いを背負って…大丈夫。全員で国立に行こう。さあ、いこう」と、選手の魂にメッセージを送った。

控室には、けがで離脱しているMF原川ら、ベンチ入りできなかった選手のユニホームが掲げられていた。チームの絆を尊ぶ指揮官らしい配慮だった。

試合は前半2得点、後半2得点と敵地で歴史的な勝利を収め、5大会ぶりの優勝に王手をかけた。

試合後の小菊監督は「まあ、年を重ねて、ちょっと涙もろくなったのか…」と選手に語り始めた。確かに、その目は少し潤んでいるようにも見える。

「(準々決勝の)川崎フロンターレ戦の後(自分が)コロナやったから、自宅で(みんなの劇的勝利を見て)ほんまに、泣きそうになった、ほんまに。今日もこれ以上、しゃべったら泣きそうになるから…もう1つだけ(言わせて)、みんなで(タイトルを)取りにいこう!」などと話し、結果、内容とも完璧だった選手の労をねぎらった。

C大阪は2度目の頂点を懸け、10月22日に東京・国立競技場で、今季公式戦3戦全敗の天敵サンフレッチェ広島と対戦する。