川崎フロンターレの奇跡の逆転優勝はならなかった。前半途中に一発退場で1人少ない状態になるも、3-2で勝利。しかし別会場では首位の横浜F・マリノスも3-1で勝利したため、勝ち点2差のまま、あと1歩及ばなかった。

川崎の鬼木達監督(48)は試合後「最後やるべきことを、最後の最後までやってくれた。勝利への執念は見せてくれた」と選手たちをたたえた。

鬼木監督の一問一答は以下の通り

-試合を振り返って

まず、この優勝争いができる環境でやれたこと本当にうれしく思う。自分たちらしさを、最後1人少なくなってからも出してくれた。最後やるべきことを最後の最後までやってくれた。勝利への執念は見せてくれたと思う。

-3連覇の難しさは

やっぱりリーグ戦は年間通してのものなので、いろんなところで取りこぼしをした事実がある。この試合が終わるまでは、そこを考えずにゲームに集中したい思いがあった。1つ1つの勝敗、得点や失点ももっと取れたり、もっと防げたり、そういうところだと思う。1試合1試合のところをもう1度やっていかないといけない。このリーグの結果は年間通してのものなので、突き詰めていく必要があると思う。

-横浜の試合の情報は入れていなかったのか

僕のところには全く入れていません。もう勝つことだけしか、今日のゲームは意味がない。とにかくそこだけに集中して、選手にもそういうアプローチを行ってきた。

-1年間どんなシーズンだったか

若い選手をどうやって戦力として育てていくかを意識していた。ただいろんなところで、ケガ人だったり、イレギュラーで、対応しきれなかった、コロナもそうだが、そういったところはある。また、実際にもっともっとレベルの高い競争の中でやっていくという意味では、そこはクラブとしてもっと成長していきたい。

ただ、それぞれの向上心が自分たちのクラブの強みだと思っているので、そこの向上心をどんどん促しながら。その中でも自分たちのクラブでレギュラーをとりたいのか、代表でとりたいのか、もっと先なのか、どこを見据えているかが重要。そういうところを含めたコミュニケーションを取っていきたい。

-終わったばかりだが来季への思い、考えは

終わったばかりでなんとも言えないが、この2位という価値は非常に難しいものだなと思う。ただ、今までだったら2位も3位も4位も全部一緒だという思いがあったが、今日のようなゲームを選手たちに見せられると、自分自身も感動しました。だからこそ今日のようなゲームをベースに。執念みたいなものがあったと思う。それを常にやれるように、最後の最後だけでなく、そんなチームにしていけたらなと思います。