J2アルビレックス新潟のDF早川史哉(28)が9日、病気で入院、通院中の子どもに付き添う家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスにいがた」(新潟市)を訪問した。

4階建てのハウス内を見学。本など多くのものが寄付されていることを知り、「温かみを感じますね」と感想を話した。娘が心臓疾患で入院中の利用者との対話では「娘のそばにいたくて…」と涙ながらの話を真剣な表情で聞いた。自身も16年に急性白血病と診断され、骨髄移植を受けるなどの闘病を経て約3年半かけて試合に復帰した。「入院中、家族がそばにいることが何よりも励みになります」と利用者の気持ちに寄り添った。

今回の訪問は早川が希望した。ハウスはボランティアが清掃などを毎日行っている。「僕もボランティアに参加します。クラブで行う時は他の選手も連れてきたい」。そして「僕が発信することでサポートの輪が広がってくれれば」とも話した。

◆ドナルド・マクドナルド・ハウス 難病で高度な医療を受けるために入院や通院する子どもを家族が精神的にも経済的にも大きな負担がなく看病できるよう、病院の近くに低料金(1人1日1000円)で滞在できる施設。企業や個人からの寄付、募金などで支えられている。世界45の国と地域に380カ所開設されている。日本には12ハウスがあり、新潟では10月1日に運営が始まった。