全国高校サッカー選手権(12月28日開幕)に出場する北海(北海道)が04年大会以来の勝利を目指す。

2年連続12度目出場で、29日の1回戦(ニッパツ)は国見(長崎)と対戦する。12大会ぶりの出場で、戦後全国最多タイ6度の優勝を誇る古豪が相手。MF桜庭平良主将(3年)は「伝統があり、数多くのプロ選手が出ている高校。自分たちの戦いを貫いて1回戦からいい戦いをできるように」と意気込む。

10月23日の北海道大会決勝後は、道内の大学や高校、全国社会人選手権準優勝のBTOPなどと練習試合を重ねた。島谷制勝監督(53)は「子どもたちはだんだん自信がついてきて、落ち着いてサッカーができるようになっている」と、手応えをつかんでいる。29日締め切りの登録メンバー30人は現在選考中で、「競争がないと子どもたちのモチベーションが下がる」(同監督)。北海道大会(25人)からの入れ替えの可能性もあるという。

昨年は同じ長崎代表の長崎総合科学大付に1-2で敗れた。桜庭は「去年負けた先輩方のためにもリベンジできるように頑張りたい」と雪辱を誓った。大会前には東北遠征を予定しており、直前は静岡で最終調整する。【保坂果那】

◆北海道勢の対長崎県勢成績 過去4度対戦し、1勝3敗。65年大会1回戦で室蘭工が島原商に1-0で唯一の勝利。86年大会準決勝、89年大会3回戦で室蘭大谷(現北海道大谷室蘭)が国見と対戦し、ともに0-1で敗れた。21年大会1回戦で北海は長崎総合科学大付に1-2で逆転負けを喫した。