新潟医療福祉大は9日、サッカー部の二階堂正哉主将と沼田皇海(すかい=ともに4年)の「DFコンビ」の、J3・YS横浜への加入が内定したと発表した。二階堂は対人の強さとカバリング能力に優れたセンターバック。レフティーの沼田は精度の高いクロスとセットプレー魅力のサイドバック。ともに11月に同クラブの練習に参加し、プロ入りを勝ち取った。全日本大学選手権に出場している同大は11日に8強進出を懸け、びわこ成蹊スポーツ大学(滋賀)と対戦する。

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二階堂と沼田の2人が新潟の地から夢をかなえた。今季、主将としてチームをけん引する二階堂は体の強さを生かしたプレーとポジショニングの良さで守備に安定感を与えるセンターバック。「監督の信頼をつかみ、1年目からどんどん試合にからみたい」。YS横浜は今季J318チーム中16位でリーグを終えた。「チームが上に行けるよう貢献したい。センターバックは1つのミスで評価が変わるが恐れずにチャレンジしていきたい」と意気込む。

沼田はダイナミックな攻撃参加と多彩な左足キックが武器。セットプレーのキッカーとしても力を発揮する。尚志高3年時にはJ1磐田に練習参加し、同じ左利きのMF中村俊輔氏(44)からキックのコツを教わった。「軸足を大事にした方がいいよ、と。今も大事にしている」。皇海という名は登山好きの父岳人(たけと)さん(50)が群馬と栃木の県境にそびえる皇海山から名付けた。「『ここからだぞ』と父に言われた。自分の存在価値を高め、チームとともJ2、J1とステップアップしたい」。

二階堂は「はい上がりたい選手がそろっているリーグ。自分も常に上を目指す」と気合十分。8日に開幕した全日本大学選手権は初戦を突破。11日の2回戦は夏の総理大臣杯3回戦で敗れた、びわこ成蹊スポーツ大と対戦する。沼田は「大学最後の大会で結果を残し、勢いよく次のステージに進みたい」と話した。【小林忠】

◆沼田皇海(ぬまた・すかい)2000年(平12)9月3日生まれ、茨城県出身。秋山小1年で秋山スポーツサッカー少年団に入団。小5年から秋山中卒業までJ1鹿島の下部組織に所属。福島・尚志高では左足キックが「スカイ砲」と呼ばれ、3年時に全国選手権4強入り。176センチ、71キロ。

◆二階堂正哉(にかいどう・せいや)2000年(平12)11月2日生まれ、宮城県出身。幼稚園年中でサッカーを始め、燕沢小1年でACクレックサッカースポーツ少年団入団。青森山田中に進学し、2年から全中2連覇。青森山田高では3年時に全国選手権に全試合フル出場し、日本一に貢献。176センチ、73キロ。