大阪学院大は15日、吹田市の同大学で「Jリーグ加入内定合同記者会見」を開いた。サッカー部所属で来季、J3松本山雅FCに入団する主将MF国分龍司、J2ベガルタ仙台に入団のGK梅田陸空(いずれも4年、22)が、それぞれ抱負を語った。

プロ選手になる夢をかなえた2人は、緊張と喜びがまじった表情で決意表明した。

主にトップ下を担う国分は「サポーターにこの選手はすごいと、思ってもらえるようになりたい。たくさんボールにかかわり、たくさん走りたい」と意気込み、J3で今季4位だった松本には「サポーターの熱量がすごい。こんなチームでプレーできれば、楽しそうだなと思っていた」と胸の内を明かした。

国分はガンバ大阪ユース時代、ワールドカップ(W杯)カタール大会で活躍したMF堂安律(24=フライブルク)の2学年下で、日本代表経験のあるGK谷晃生(22=湘南ベルマーレ)とは同期だった。

J2で今季7位だった仙台に進む梅田は「Jリーグで大卒GKが1年目で先発に定着するケースはあまりないが、自分がくつがえしたい。長所であるハイボールの強さを生かし、ゴールに直結するパスも見てほしい。J1昇格に向けて、全力でプレーし、貢献したい」と飛躍を誓った。

2人が攻守の大黒柱となった大阪学院大は今季、関西学生リーグは12チーム中で8位だったものの、8~9月の総理大臣杯では過去最高の準優勝に輝いた。今回の2人を加え、05年卒のMF佐々木勇人ら計23人のJリーガーが誕生したことになる。

現役時代はG大阪で大活躍し、京都サンガなどでも監督経験のある実好礼忠監督(50)が、今季から指揮を執る。コーチ陣も元Jリーグ選手をそろえ、屈指の指導環境を誇る。

この日、会見に参加した実好監督は「Jリーグの扉を開けることになったのは、本人たちの努力が絶対条件。この1年、自分のため、チームのために努力を重ねたから」と、成長した教え子を評価していた。