J1連覇を狙う横浜F・マリノスは、攻守に主力が抜けた。

19年優勝の立役者であるFW仲川が東京へ、昨季MVPのDF岩田がセルティックへそれぞれ移籍。11得点で優勝に貢献したFWレオ・セアラもC大阪へ新天地を求めた。14日に横須賀市内のクラブハウスで行われた新体制発表会では新加入の7選手が登場。J1からの加入は、岩田の穴を埋める期待がかかる柏からのDF上島のみとなった。

迫力には欠けた補強に映るが、マスカット監督は「そこまで経験がないにしても、今後成長していい選手になっていくのでは、というところも見ている」と説明。昨季は終盤までメンバーが固定されず、激しいチーム内競争があった。22年に加入したDF永戸が26試合に出場したように、練習でのアピール次第で指揮官は積極的に出番を与えている。上島は「次のW杯を目標にしている。強度も質もまだまだ求めていきたい」と定位置奪取に意気込んだ。昨季同様、切磋琢磨(せっさたくま)の先に連覇を見据える。