鹿島アントラーズの新体制発表が15日、茨城・鹿嶋市内で行われた。

5年ぶり復帰のDF昌子源、4年半ぶり復帰のDF植田直通が登壇すると、会場のサポーターから大きな拍手が起こった。

昌子は8日の練習で右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷のけがを負い、復帰まで6週間と診断され離脱中。それでも、ユニホーム姿で壇上に立った。

古巣に戻った昌子も植田も第一声は「ただいま」。互いに復帰のタイミングで連絡を取り合っていたという。昌子は「5年ぶりに帰ってきました。皆さんの前にこうして立てるとは思ってなかった。うれしく思います」と話せば、植田は「まさか(昌子)源君と同じタイミングになるとはびっくり。このクラブで戦えることを誇りに思います」とあいさつした。

昌子は昨季までガンバ大阪に所属。G大阪時代にカシマスタジアムに遠征で来た際、鹿島サポーターから「帰ってこい」と言われていたという。昌子は「その時は、ガンバの服を着ていて言えませんでしたが、このように実現できてうれしく思います」と話した。

「新しい鹿島をつくるにあたり、鹿島を知る2人が必要だ」と、クラブに熱望されての復帰だった。

昌子は「鹿島サポーターの“共闘”の横断幕を見ると、懐かしさを感じる。今はケガをしてしまいましたが、共闘できるように、早く治して頑張りたい」。

植田は「このチームに帰ってこられて、プレーできることがうれしい。帰ってきただけでなく、タイトルを取る。自分の良さ、強さを見て伝えられるように日々練習からやって見せていければ」と責任感を口にした。