MF森田晃樹(22)とDF谷口栄斗(ひろと、23)が今季から主将、副将に就任したJ2東京ヴェルディが1-0でツエーゲン金沢に競り勝ち、開幕戦を白星で飾った。

東京Vは立ち上がりから圧倒的にボールを支配し、多くの時間を敵陣内でのプレーに費やした。しかし前半はゴールを奪うことはできなかった。

それでも後半23分、FW河村慶人の右クロスを、逆サイドから入ってきた途中出場のDF加藤蓮が頭で合わせて先制。終盤は攻め込まれる時間帯もあったが谷口を中心に粘り強い守りでしのぎきった。

DFの加藤を高い位置で起用し、結果を出した城福浩監督は「加藤蓮は主戦場はサイドバックですけど、我々は彼の得点力に非常に注目してましたし、クロスに入っていくタイミングや当てる技術は非常に高いものがある。期待にこたえてくれた」と喜んだ。

東京Vはこれで昨季終盤から続く連勝を7に伸ばした。7連勝は07年9~10月にかけて8連勝して以来。J1昇格を目標にかかげて今季主将に就任した下部組織出身の森田は「昨シーズンから引き続き、苦しい時に失点しないところ、チャンスで決めきるところ、それは継続してできているので、そこに関しては続けていければと思います」と手応えを口にした。

また森田同様アカデミー育ちで、昨年国士舘大から東京Vに戻ってきた谷口は「(副将でも)やることは変わらないですけど、苦しい時に体を張ったり、後ろから鼓舞する、そこを意識してやりたい」「晃樹とは仲が良いので、主将、副将が決まった日にも2人でお昼を食べに行って『まずは結果を出すしかないでしょ』という話はしました。晃樹と僕がこのクラブでそういう立場につくのは意味があるのかなと思います」などと話した。

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