来季23-24年シーズンからWEリーグに参入するセレッソ大阪堺レディースは24日、大阪市の本拠地ヨドコウで記者会見を開き、チーム名を4月1日付で「C大阪ヤンマーレディース」に変更することを発表した。

J1リーグのC大阪のメインスポンサーであるヤンマーが、女子チームのネーミングライツを取得する形で、WEリーグの他クラブ同様にチーム名に企業名が入った。

ホームタウンは従来通り、大阪市と堺市で本拠地はヨドコウのまま。関西全域で人気を広めたい意向もあり、従来のチーム名にあった「堺」は、堺市の了承のもとで今回から外れることになったが、関係は変わらないという。

チームはこれまで、一般社団法人C大阪スポーツクラブが運営してきたが、7月からJリーグで実績のある株式会社C大阪へ事業移管される。

C大阪森島寛晃社長(50)は、JリーグとWEリーグの両立を図っていくことになる。「男子との相乗効果にチャレンジし、女子を盛り上げていきたい。飛躍を遂げていくためにも、連係を図り、クラブとしても成長していきたい」と決意を語った。

昨年9月に就任したWEリーグの高田春奈チェア(45)も会見に出席。「男子と女子が対等に活躍できるように、クラブにはサポートしていただければ」と期待した。

会見にはヤンマー・スポーツビジネス室の村山勉室長、チームからは鳥居塚伸人監督(50)、10年のチーム創立当時から在籍するMF古沢留衣(25)、22年なでしこリーグ・ベストイレブンのMF百濃実結香(ももの・みゆか、20)も参加した。

C大阪堺は、10年に母体が発足。22年までアマチュア最高峰のなでしこリーグに所属し、約2年遅れでWEリーグへの参入が決まっていた。選手は下部組織から育成し、これまで林穂之香、宝田沙織、浜野まいか、小山史乃観(しのみ)ら、多くのなでしこジャパンの選手を輩出している。