近畿大学(東大阪市)は20日、サッカー日本代表で活躍したMF本田圭佑(36)が代表取締役を務めるNow Do社(本社・東京都新宿区)と包括連携協定を締結したことを発表した。

同社は本田がサッカーを通じ「南アフリカの孤児院を訪問した際に目の当たりにした子どもたちの光景から、社会問題である教育格差を解決したい」という思いのもとに設立された。

大学側は「本学の体育会クラブに所属する学生が参画し、スポーツを通じた地域社会の活性化や課題解決に協力」するとともに「産業連携で未来を支えるスポーツ人材の育成を行う」としている。

18日に開かれた近大の卒業式に本田がサプライズゲストとして登場。3つの提言として「限界を決めるな」「欲望を解放しろ」「環境にこだわれ」と伝えた上で、最後に「いつかは死ぬ。生きたいように生きろ!」と訴えかけていた。

卒業式後に連係協定の契約書にサインしていた。本田は「学生たちの力を使って指導者不足を解決したい。学生がもっと活躍できる場を提供する」と話している。【益子浩一】