浦和レッズは、高校3年生のMF早川隼平(17)の同点ゴールで、湘南ベルマーレに引き分けた。

浦和ユースで2種登録の早川は、2列目の左で先発。0-1の前半42分、MFモーベルグのシュートのこぼれ球をゴール左で拾い左足でネットに突き刺した。17歳4カ月14日でのJ公式戦の得点となり、06年のエクスデロ・セルヒオの17歳6カ月28日を抜き、クラブ史上最年少となった。

5日のルヴァン杯・川崎フロンターレ戦でデビューし、今回が2試合目。早川は「目の前にボールが来て枠から外せないと。打ち分けだけできれば決められると思いました。記録は実感がわきませんが、早くデビューできて、得点が決められたのはうれしい」と振り返った。

先発を言われたのはこの日だった。ユースの先輩でもあるDF荻原ら、先輩が「伸び伸びやればいい」と緊張をほどいてくれた。初めての埼玉スタジアム。早川は「サポーターの後押しは特別」と振り返り、「ピッチに入ってワクワクの方が大きかった。楽しむことができました」と笑みをこぼした。

得点はしたが「裏に抜ける回数やスピード、フィジカルの部分はまだまだ」と自らの課題に目を向けることも忘れない。スコルジャ監督は「非常に才能豊かな(早川)隼平がいいパフォーマンスを見せてゴールを決めることができたのは良かった」と称えた。

浦和はこの引き分けでC組3位。確実に1次リーグを突破するためにも、残り2試合で2連勝を目指す。