J2清水エスパルスFW北川航也(26)が先発定着へ、不退転の決意を示した。

7日のホームいわき戦に備え、オフ明けとなった5日は静岡市内で調整。3日のアウェー徳島戦で出場した北川ら主力メンバーは軽めのメニューで汗を流した。前節は先発出場するも、無得点のまま前半の45分間で途中交代。北川は「悔しい気持ちが自分を強くさせてくれると思う。その気持ちを返せるのはピッチの上しかない」と言い聞かせるように話した。

今季はここまでリーグ戦12試合に出場し、1得点。毎試合結果が求められている中で、次戦はこれまで以上に燃える理由がある。いわきのGK高木和徹(28)は清水ユースの一学年先輩。清水でも4年間チームメートだった。敵として戦うのはプロ入り後初で、「対戦を楽しみたいし、いい試合にしたい」と心待ちにしている。

こどもの日だったこの日は練習場のスタンドに多くの子どもたちが駆けつけた。急きょ、選手らの発案でサプライズを実施。ピッチでの「ハイタッチ会」を開催した。北川は「今日のようなイベントを通じて、目標を目指すきっかけにしてくれたらうれしい」。自身も1児の父親。笑顔で子どもたちと触れ合いながら、次戦に向けたパワーを受け取った。

次戦は大型連休最終日でのホームゲーム。勝てば、J1昇格プレーオフ圏内(6位以内)に浮上する可能性もある。「自分がやることは変わらない」と北川。4試合ぶりの1発を決め、ヒーローになる。【神谷亮磨】