最下位に低迷しながらポヤトス体制の維持を決めたガンバ大阪は21日、大阪・吹田市内で公開練習を行った。就任1年目のダニエル・ポヤトス監督(44)が引き続き、この日の練習も指揮した。

前夜はホーム横浜戦を0-2で落とし、25年ぶりに泥沼の5連敗を喫した。開幕から14試合で1勝4分け9敗と深刻な成績不振に陥っているが、横浜戦後の深夜にクラブは異例の声明文を発表。体制維持で現状打破を図ることを、改めて示した。

この日の練習を見守ったクラブ幹部によると、ポヤトス監督が選手と密に意思疎通を図り、丁寧なチーム作りを進めており、まだ反撃の余地が残されている、などが体制を支持する理由だという。

一方で全34試合の折り返しまで残り3試合。18年のレビークルピ監督はその17試合目で、21年の宮本監督は10試合目、22年の片野坂監督は24試合目で事実上の解任となっており、既に14試合を消化したスペイン人監督も、そう多くの時間は残されていない。

この日の練習では、左膝の負傷から横浜戦で約1カ月半ぶりに復帰したMF山本悠樹(25)や、今季初出場を先発で飾ったDF佐藤瑶大(24)ら若手が雰囲気を盛り上げた。

前夜を振り返った山本悠は「球際の強さなどを出せていなかったことが低迷の原因と思い、それを胸に刻んでプレーした」といい、佐藤は「前半のプレスのかかっている状態の時に決めきれていたら、セットプレーで失点することもなかったかもしれない」と、自分たちの時間帯に得点できない課題を挙げた。

今季のJ2降格は最下位(18位)のみ。17位湘南に勝ち点4差をつけられ、その最下位に沈むG大阪はもう1度、チーム一丸で再スタートを切ることになる。