FC東京のDF森重真人主将(36)が、史上14人目のJ1通算450試合出場を達成した。神戸戦にセンターバックでフル出場。プロ18シーズン目でたどり着いた節目に「サポートしてくれた方々に感謝したい。ケガもあった。この年齢まで1人でできたわけではない」とかみしめた。

06年に大分でJ1デビューし、10年に東京へ加入。当時在籍していたDF長友らの姿勢に学んだ。大分時代は「練習が始まる直前までクラブハウスで寝ていたこともあった」と冗談交じりに振り返る。今ではチーム最古参。入念な準備もあり、クラブハウス入りは一番早い。アフターケアで、出るのも最後になることもある。チームの手本となる存在となり、11年にはJ2、19年にはリーグタイトル争いも経験した。

クラブがまだ成し遂げていないJリーグ制覇。これが36歳を突き動かす原動力の1つだ。しかし、この日は前半で3失点。PKで2点を返すも、区切りの一戦を勝利で飾れなかった。ルヴァン杯から中2日での強行日程だったが「疲れているなら試合を回避すればいい。言い訳はない。改善しない限り、前には進めない」と悔しさを言葉に込めた。個人の記録は重要視しない。暫定10位と不調のチームを浮上させることが、主将のただ1つの望みだ。