2連勝中の横浜FCはセレッソ大阪に0-2で完敗し、3連勝を逃した。シュート数は相手の14本に対しわずか3本。

エースFW小川航基(25)は試合後、危機感を募らせた。

開幕から10戦未勝利(7敗3分け)と苦しみ、5月3日のアルビレックス新潟戦から3バック布陣に変更した。目の前の勝利に焦点を合わせ、堅守からのカウンターで、粘り強い守備から数少ないチャンスを決めて3勝を挙げたが、この日のように、先制を許してしまうと、同点に追い付くだけの攻撃力が足りていないのが現状だ。

小川は「後ろで引いて守って、耐えきれなかったときにそのまま攻撃に移る勢いがないというか…。守れていれば、どこかでセットプレーやカウンターで1点入って勝つがうちの勝利パターンなんですけど、それが守り切れなかったときにこうなってしまう」と、攻撃面の課題を掲げた。

3バックにしてから、前からのプレスではなく、後方でブロックを組む守備が主だ。小川は「前から行こうとすると、開幕10戦みたいに失点する。難しい」と現実を見つめる。だが、今のような現実的な戦い方では、目の前の勝ち点は積めるかもしれないが、個人やチームの成長速度は遅くなるのは常。小川は「チームのみんなが、このやり方で何か得られるものがあるのかは、みんなが考えている所。このやり方で3勝をポジティブにとらえるのか。みんなでもう1度、話し合いたいという声もあった。しっかり集まってどうしたいのか、考えていきたい」とキッパリ。現実的な戦い方と、理想のバランスを今後、模索する必要がありそうだ。